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もののけのお寺(中井)
もののけのお寺(中井)
GWもいよいよ後半、今日から4連休ですね。みなさん、どのような休暇を過ごされているのでしょうか。

 私は、毎年4月29日は京都の雲が畑にある岩屋山志明院へ大祭のお手伝いに行きます。
志明院は京都の北 鴨川の源流にあり、円行者が創建し、829年に空海により再興されて、不動明王が祀られているお寺です。志明院では天下の平和と、水源を確保して祈願されてきました。現在は、行場になっており、全山が修行の場所になっています。
 石楠花が咲く4月29日に行う行事が紫燈大護摩供で、行場の滝の前で、山伏問答・宝弓・法剣などの古式修験道の儀式を行います。その後、護摩壇に、祈願者の護摩木を燃やした後に、素足で、その上を歩く火渡り行が行われます。無病息災を祈願する一般参拝者も火渡り行に参加できます。
 
 石楠花を見に来る人や古式修験道の儀式を一目見ようという観光客で賑わうので、駐車場整理係や荷物預かり係、パンフレット等の販売の手伝いをしに1年に一度、住職の友人らがボランティアをするために駆けつけます。その一人として私もお手伝いをしています。

 志明院に通うようになって、修行の場となっている山の保全をしているお寺は大変だと感じます。鴨川の源流となっているため、住職らご一家は合成洗剤を使わずに水質に気を使いながら生活をされています。志明院について、司馬遼太郎がもののけの棲む寺というような表現をしていますが、下界とは隔絶されていて携帯電話の電波が届かない、自然の声が聴こえるようなそんな環境だからでしょう。この修行の山を保全する費用を考えると、やはり宗教法人には税制上の優遇措置は必要かなと思います。

 志明院も宗教法人として登記されているそうです。宗教法人は宗教法人法により法人となった宗教団体であり、宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い、信者を教化育成することを主たる目的とし、礼拝の施設を備える神社、寺院等でないと宗教法人となることはできません。毎年、志明院でお手伝いをしながら、信者さんが高齢化して大祭に参加できる人が減少している様子を見るにつけ、宗教法人の存続が難しい時代となったなぁと感じます。
  2012/05/03
 

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