ネット被害・続(中村♀) |
大阪桐蔭高校の優勝で甲子園は幕を閉じました。 ナント、史上初!春の選抜の決勝と同じ組み合わせ。
さて、ネット被害の解決方法について。 掲示板への書き込みは、匿名性があることから発信者を特定することは簡単でありません。 被害者が単独で対処することが非常に難しいのが現状です。 現在、このような誹謗中傷などの権利侵害の書き込みに対しては、掲示板管理者に対する削除請求(の仮処分)や、書き込みをした発信者に対する損害賠償請求などが考えられます。
書き込みをした発信者が判明している場合、被害者は、加害者である発信者に対して直接、名誉毀損やプライバシー侵害を理由とした損害賠償請求及び謝罪広告の請求をすることが可能です。 ただし、多くの掲示板では加害者が匿名で書き込みをしているため加害者が誰か分からないことが通常です。 一方、民事訴訟を提起するには、被告となる加害者の氏名と住所を訴状に記載しなければなりません。そこで、加害者に対し損害賠償請求などをするためには、まずは加害者を特定するために発信者情報の開示請求をする必要があります。これらは、全て裁判所で行います。 なお、誹謗中傷による名誉毀損や信用毀損の程度が著しい場合には、書き込みをした発信者を刑事告訴することも可能です。
この度の高校野球出場選手の中にも、根も葉もない書き込みに悩まされた子がいたのではないでしょうか? 「昔は良かった」とはあまり使いたくない言葉ですが、昨今のネット被害の現実を見るとそうつぶやかずにはいられません。
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2012/08/23
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