世の中広告ばっかり
 
下室です。

最近テレビや雑誌などで取り上げられる業績のいい会社や注目されるベンチャー企業、そしてSNSなどはほとんどその全てが「広告」に関連していることに気づきました。

有名どころでは「フェイスブック」「ツイッター」「食べログ」「スーモ」「弁護士ドットコム」「you tube」などありますが、全て広告収入で成り立っている会社です。どの企業も何かを生産することはありません。また「楽天市場」「アマゾン」などは販売サイトを運営していますが、これらの企業も販売するサイトを生産者に提供しているだけです。

これらの企業は、それぞれ各企業のアイデアやITの技術力で成功しているのであって、膨大な雇用も生み出しているし、全く問題はありません。

ただ、個人的に心配なのは、最近業績が伸びて注目されている企業のほとんどがこういう種類の企業ということです。

我々の業界もそうですが、緊縮財政と消費増税のダブルパンチで中小企業のほとんどの経営が悪化しています。テレビのニュースしか見ていないとわかりませんがこれが現実です。
そのため、各企業がなんとかして売上を伸ばそうと藁にもすがる思いで飛びつくのが「広告」なのです。広告イコール悪ということではないのですが、この需要不足の中で広告が過剰に評価されることになると、一番多く広告費を出して派手に宣伝した企業の売上が上がるのは必至です。広告を商売にする企業からすれば、大歓迎でしょうが、その広告を信用して物を買ったりサービスを利用する消費者は本当に「良い物」や「サービス」を受けられないかもしれません。

実際にも、最近話題の仮想通貨では、「コインチェック」という企業が膨大なテレビ広告によって集客に成功しましたが、セキュリテーが不完全で結果的に顧客が損失を被ることになりました。テレビも広告によって成り立っているので、極端に言えば金さえ払えば誰でも広告を出すことができます。

さらに「ステルスマーケティング」というのはもっと恐ろしいです。テレビやラジオで「商品」や「サービス」を紹介する番組がありますが、不自然にその商品やサービスを褒め称えているのをご覧になったことはないでしょうか? これは番組の制作会社が企業から広告費をもらって、その企業の商品を「さりげなく広告する」番組を制作しているのです。テレビ局やラジオ局などもスポンサー不足で困っているので、スポンサー(広告主)の紐付きの番組をそのまま放送することが多くなってきているそうです。

現在の日本ではどの業種においても「供給過剰」の状態にあるため上記のような広告至上主義のような状態になるのは仕方ありません。しかし世の中で「広告業」が一番儲かっているというのは少し異常だと感じるのは私だけでしょうか・・・
  2018/02/14