雨の笠ヶ岳(中井) |
久しぶりにブログする中井です。 2月に雪中登山で歩行訓練し、白馬岳の大雪渓に今年の夏は挑む予定でした。 ところが、ところが、前々からちょっと心配な案件ではあったのですが、まさかの出発直前にトラブル発生で白馬岳挑戦は断念。あまりに悔しくて、思わずツアー会社で9月中に催行の登山ツアーに勢いで申し込みしてしまいました。それが、この連休に行ってきた日本百名山 笠ヶ岳ツアーです。
笠ヶ岳は見事なまでの笠形で、北アルプスでも存在感のある標高2898メートルの山、岐阜県の最高峰です。 播隆上人という槍ヶ岳を開山した江戸時代のお坊様が荒れていた笠ヶ岳を再興したといわれています。 昨年の槍ヶ岳から播隆上人さんとはご縁があったようです。
9月15日(土)朝9時に梅田をバスで出発し、連休の渋滞に巻き込まれながら夕刻、奥飛騨温泉郷の「風屋」旅館に到着。 露天風呂とおいしい地酒にお料理を堪能しました。肉汁いっぱいの飛騨牛とめずらしいイワナのお刺身。旅の醍醐味ですなぁ。
翌16日(日)朝5時、昨日の雨が上がり、星がきらめく暗がりの中を出発です。北アルプス3大急登といわれる笠新道の往復の始まりです。 林道を1時間ほどウォーミングアップを兼ねてわさび平小屋まで行って、いよいよ登山口。 距離10.5キロメートル、行動予定時間9時間、獲得標高2100メートル。わかってはいたけど、やっぱり無謀だったかもと最初の後悔。 いきなり急登が続き、大きな石を踏み越えてまずはお花畑があるといわれる杓子平まで、ひたすら樹林帯を登る、登る。振り返って景色をながめると、半分青い。空の下に焼岳(これも日本百名山です)が見えました。槍ヶ岳方面は雲の中、残念。
ひたすら登ってやっと杓子平に到着。あたりは、すっかり霧に覆われなにも見えなくなっていました。お花もシーズン終了で紅葉が始まっており、お楽しみのお花畑に大展望のご褒美は何もなし。おまけに霧雨がだんだん大粒になってきました。 浮石に注意しながら稜線まで、相変わらずの霧の中の急登続き。どこまで登るのか、先が見えないのが辛い。
やっと稜線に到着したと思ったら、今度は風のパンチが待っていました。雨と風、コンディション悪すぎです。 稜線の風を受けながら、ひたすら笠ヶ岳山荘を目指して歩を進めます。 雨の中、ガレた岩場にカラフルな黄色のテントが張られているのを発見。もうすぐ笠ヶ岳山荘だ、それにしても、こんな悪天候でもテントで寝ることを決意している人はどんな人なんだろう、と思いながら足をのせると揺れる岩を踏みしめ笠ヶ岳山荘に到着!
笠ヶ岳山荘で荷物を置いて、真っ白な霧の中、ずぶ濡れになりながら、とりあえず笠ヶ岳山頂まで約15分。小さな祠が見え、祠のちょっと先の山頂到着!! あいかわらず、視界は見渡す限り真っ白な霧に覆われておりました。
笠ヶ岳山荘に戻って、二段ベッドの下段に4人できゅうきゅうしながら寝るという山小屋の夜で一日は終わりました。
17日(月)の下山は、また、次回のブログにアップします。
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2018/09/19
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