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東住吉共同ブログ

  

笠ヶ岳 下山編(中井)
9月17日午前3時、山小屋の二段ベッドで出発の準備。
昨日の登山の先輩メンバーの言葉を思い出しながらの身支度で、また、後悔。
数年前、北海道のトムラウシで登山ツアー客が低体温症で数名亡くなった事件の死亡者は防寒着としてダウンジャケットを選んでいたそうで、雨に濡れるとダウンは役に立たないからフリース持参が鉄則なのだとか。知らんかった。。私、死ぬやん、、ダウン選んでるぅ。

午前4時、山小屋で朝食用の冷えた弁当を食べ、4時30分出発。
行程表では、午前6時10分の日の出の明るい道を歩くはずが、、、想定外。
漆黒の闇、空からは雨と山の風が吹きすさぶ中をヘッドランプを頼りに揺れる岩の上を下っていく。
足元の丸い光の輪だけを見つめながら足を置く。風が容赦ない。

少しずつ山の端が白んできて、もうすぐ夜明けの予感。相変わらず風が強く、雨がまとわりつく。
稜線を歩いているのは確かだけど、、なんか昨日通り抜けた大きな岩の門、そうだ、抜戸岩まで来たんだ。
ハイマツの輪郭がはっきり見えてきた。緊張感が軽くなった。

杓子平にさしかかるころにはすっかり朝の空気になって、昨日見たブルーベリーの原種「クロマメノキ」が美味しそうに実っているのも確認。すると、ガイドの原さんが「ライチョウの雌があそこにいるよ。」と教えてくれた。
丸々と太って、体の半分が白い冬毛になりつつある雌。地面をチョコチョコ歩きして可愛らしい。
総勢12名のツアーメンバーが見守っていると、突然「ぐぇ〜、グエ〜」ヒキガエルもびっくりの鳴き声を上げながら見事に約50メートルほどを飛行。白い翼に太った茶色のライチョウの体がハイマツの上をかすめた。超ラッキーなものが見れたぁ(^^♪

立ち止まると身体が冷えるので短い休憩をとりながら、笠新道の急斜面を下っていく。足の踏ん張りがきかない。
大きな斜めの岩肌を下りていくのが怖い。濡れた岩がすべりそうでへっぴり腰になる。
うっかり浮石に足を置き、体重をかけてしまった。ふわっと身体が傾いた。幸い背中のザックがクッションになり、ケガがもなく、落ちたところの岩が受けてくれて滑落は免れた。やっぱ、死ぬなぁ、山は怖い。

下界に下りてくると、お天気がいい。雲も切れて正面に焼岳、その左に西穂高岳、奥穂高岳、そしてポチョンと槍ヶ岳が顔を覗かせた。北アルプスの山々だぁ。

岩場歩きの足元を見る緊張感が途切れたころ、やっと笠新道登山口に到着。無事であったことに感謝!!






  2018/09/20
 

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